基本のシュークリーム作りに挑戦#1
失敗から学ぶシュークリーム生地作り
初めてのお菓子作りに選んだのはシュークリーム!!
シュー生地の材料
- 水:100 g
- バター:45 g
- 塩:1 g
- 薄力粉(スーパーバイオレット):60 g
- 全卵:113 g(Mサイズの卵3個分くらい)
- 霧吹き
※シュー生地は温度が重要であるため、卵は常温に戻しておきます。
実際に作っていく!!
水、バター、塩を鍋に入れ、中火でバターが完全に溶解し、沸騰するまで加熱します。

鍋を火からおろし、薄力粉を加え、生地がまとまり、ダマがなくなるまで混ぜ合わせます。

鍋を中火にかけ、混ぜながら鍋底に膜がはるくらいまで加熱します。
5分くらい加熱しても、鍋底に膜がはらない…なんで?
テフロン加工の鍋を使用しているから??
生地から油みたいなのも染み出てきてる。
焦って写真も撮り忘れてた…
とりあえず、次の工程に進もうかな…
加熱した生地をボールに移し、全卵を加えます。
全卵は6回程度に分けて加えます。
また、加えるたびに乳化するまでよく混ぜます。

全卵を加える目安は、乳化した生地をへらですくい落した時に、へらについた生地が逆三角形を描くくらいの柔らかさです。
常温に戻した卵を2個準備していましたが、2個じゃ足りない…
仕方なく、冷蔵庫から冷え冷え卵を1個取り出し、生地に加えました。
それでも目安の生地の柔らかさにはなりませんでした…
生地の温度も下がりきって、冷たくなっていいました…
失敗を確信しながらも次の工程に進むことに…
できた生地を絞りに入れ、直径5cm程度の大きさで絞り出します。
ここで、霧吹きで表面を湿らす必要があるんですが、完全に忘れていました。
200℃のオーブンに入れ焼く。生地が完全に膨らんだところで温度を180℃に変更し、合計45分焼きます。

45分後…
やっぱり膨らまないや…
記念すべき第一回のシュークリーム作りは大失敗でした。
完成した写真も撮り忘れてるし…
カスタードを作る準備もしていましたが、メンタルがやられたので、断念しました。
失敗原因
- テフロン加工の鍋を使用したことで、生地の加熱目安である鍋底の膜が確認できなかった。
- 常温の卵が足りなかった。
- 事前に材料の計量を済ませておくべきであった。
- ブログに合わせてYoutubeも始めようとしており、初めてのお菓子作りなのに、考えることが多すぎて、すべてがおろそかになっていた。
結論
準備不足
独学知識紹介 ~シュー生地の科学~
シュー生地には水分がたくさん含まれています。この水分豊富な生地をオーブンで加熱すると、水分が水蒸気となり体積が増加し(最大1700倍にもなる)生地が膨らみます。
ただ、水蒸気が発生するだけでは、生地から蒸気が漏れだしてうまく膨らみません。
そこで必要になってくるのは、生地自体の粘り気です。
生地が粘り気を持つことで、水分の水蒸気化によって体積が増加しても、薄い生地の膜を形成し、大きく膨らみます。
あれ?生地にたくさんの水分が含まれていることは分けるけど、生地の粘り気はどのように出しているの?
それは、薄力粉を加えた後の生地を火にかけて、加熱した工程です。(今回は加熱しすぎたけど…)
薄力粉の成分であるデンプンは、常温では水分に溶けませんが、加熱することで水に溶け糊化と呼ばれる、粘り気のある状態に変化します。
ただ、加熱時間が長いと、以下の原因で生地の組成が変化し、うまく膨らまなくなります。
- 生地の水分が蒸発し過ぎてしまう。
- 生地から油分が染み出てしまう。
あれ?シュー生地に限らず、薄力粉を使った生地って粘りがあったような?
そうです。薄力粉の成分は以下の通りです。
- デンプン
- タンパク質(グルテン)
- 食物繊維
- ミネラル
この成分のうち、グルテンは水に混ぜることにより、架橋構造を形成します。
これが、粘りとなります。
しかし、グルテンの粘りだけでは、シュー生地を膨らますために、不十分なのです。
よって、生地を加熱する工程が、シュー生地を膨らますために重要な工程になるのです。
次なる挑戦に向けて
今回シュー生地作りに失敗したのは、
生地を加熱する工程で、テフロン加工の鍋を使用したため、鍋底の膜を見逃し、加熱しすぎたことが原因として挙げられます。
テフロン加工されていない鍋を購入しておこうと思います。
また、常温の全卵も不足していました。
事前にすべての材料を計量して、おこうと思います。
次は成功させたい!!
